こんにちは、ウチセカです。
いつもの記事は、個人やその内面にフォーカスを当てる、ミクロ的視点の内容ですが、
今回は珍しく、社会的マクロ的視点からミクロ的視点に入っていきたいと思います。
というのも、この2025年4月8日時点、何やらニュースやSNS上ではただならぬ雰囲気が漂っています。
「世界同時株安」
「リーマンショック以来の衝撃」
周囲の不安や喧騒に、ついつい飲まれてしまいがちな内気のワタシ達。
だからこそ、まずは深呼吸。そして穏やかに冷静に、現実的になる。
これこそがワタシ達の生きる道。不安との向き合い方です。
今回はそこを書いていきたいと思いますので、一緒に落ち着いてお付き合いください。
2025年の世界同時株安──その正体は?
2025年4月、世界の株式市場が激しく動揺しました。
ニュースでは「世界同時株安」「リーマンショック以来の衝撃」といった言葉が飛び交い、
テレビでもネットでも街の空気にも、なんともいえない緊張感が漂っているようです。
ただ、今を生きる僕らは、そのニュースを不安とともに単純に受け取るだけでいいのでしょうか?
いいえ。
外れるかもしれないけれど、実は、推測・予測ができるんです。
「歴史は繰り返す」
というのもこの状況、歴史の中で何度か起きていた“パターン”に重なる部分が多いんです。
特に今回注目したいのが、1929年の「世界大恐慌」です。
100年近く前の出来事ですが、当時の背景と今を重ねてみると、
「あのときと同じようなことが起きている」と気づくことができます。
- なぜ2025年の株安は起きたのか?
- 歴史は何を教えてくれるのか?
- そして、内向型の僕らはこの時代をどう生き抜けるのか?
そんな問いを、気付きや視点も交えつつ一緒に静かに見つめていきましょう。
何かと符号する1920年代の世界大恐慌と2025年
1929年──アメリカ・ニューヨークのウォール街で株価が暴落し、そこから世界中が連鎖的に不況へと陥っていった、世界大恐慌の始まり。
歴史は「株が暴落したから世界が恐慌になった」わけではないことを教えてくれます。
なぜ「大恐慌」と呼ばれるまで深刻化したのか、という部分にあります。
世界恐慌の背景と“類似点”
1920年代のアメリカは、好景気時代で「狂騒の20年代」という社会・文化が躍動していました。
でもその陰では、以下のような兆しがありました。
- 株式投資ブーム(レバレッジで買いすぎ)
- 富の格差が拡大
- 実体経済に見合わない、価値の楽観視
- そして、1929年秋に株価が突然の急落
こうした状況を受け、アメリカはスムート=ホーリー関税法を制定します。
アメリカの国内産業を保護することを目的とした、
貿易で輸入する農作物など2万品目に、高い税率の関税を課した法です。
保護対策なはずだったこの法は、次のように、まさかの真逆に働き、世界恐慌をより深刻化させるのでした。
アメリカに向けた世界各国が報復関税を発動 → 貿易がストップ → 世界中でモノが売れなる→失業者が爆発的に増加
このような大恐慌の始まりの雰囲気、なんだか、この2025年も似ていませんか。。。
- AIバブル的な過熱感、高まる期待で株高、ドル高
- トランプ政権による保護主義の再来
- 輸出企業の業績悪化
- 投資家心理の冷え込み
- グローバル経済の分断加速
そして、スムート=ホーリー関税法を彷彿とさせる「トランプ関税」と
それをトリガーにした世界同時株安に。。
1929年(大恐慌) | 2025年(現在) | |
---|---|---|
表面の繁栄 | バブル景気、テクノロジーの進化 | 株高、AIバブル、ドル高 |
実体との乖離 | 株価と実体経済の乖離 | テック銘柄過熱、労働市場とのギャップ |
政策リスク | スムート・ホーリー関税法などの保護主義 | トランプ政権による関税・脱国際協調 |
世界の反応 | 各国の報復関税 → 貿易縮小 | EUや中国の報復懸念、世界貿易の減速 |
貿易の混乱 | 関税戦争 | 関税戦争+地政学リスク+サプライチェーン混乱 |
社会的心理 | 楽観的観測→悲観的実態 | 投資家や国民の不安感の広がり |
ワタシ達にできる、小さな選択と希望の芽
どうでしたか?「歴史は繰り返す」・・・
ここまで似ていると恐くなっちゃいますよね。
世界経済が不安定であれば、多くの人が「何かしなきゃ!」と焦ります。
焦りは判断を狂わせ、誤った道を選ぶことが多いのは、アナタもなんとなく感じているのではないでしょうか。
大切なことは今、眼の前の今に意識を向けること
でも、ここで深呼吸。「ふぅ〜〜〜〜〜っ。」
ただ、社会が混乱している状況であっても、
「ワタシ達は自分自身が、どう生きるか」は自由に選べるはずです。
落ち着いて、悲観や落胆せず、淡々と現実を直視して、
静かに知識を蓄え、自分のペースで行動していた人々は、たしかにいたはずですよね、
いつの時代も、昔も今も。
大切なことは今、眼の前の今に意識を向けること、
「今の自分にできるコトは何だろう?」と考えること。
これが、自分の心を惑わせることなく、未来を拓くカギになるんです。
内向型の強みは、“静かな洞察力”
ワタシ達は、たしかにすぐ行動するのは苦手かもしれない。
でも、じっくり考え、深く観察し、丁寧に選ぶことができるという、強みがあります。
世界恐慌の時代にも、そんな「静かなる生存者たち」内気な人たちもたくさんいたはずです。
- 小さな農場で地域と繋がりながら生き延びた人々
- 貯蓄や質素な生活で破綻を避けた家庭
- 地元の仕事や手仕事をコツコツ続けて生き残った人たち
彼ら彼女らは、自分のペースで時代を見つめ、生き方を守り抜きました。
今、僕らにできる「小さな選択」とは?
- 情報に飲み込まれず、“距離”をとる
- 支出を見直す、小さな備えを始める
- 内向型の強みを活かせる副業を考える
- 孤立せずに、静かにつながる
大変な時代でもどんな時代でも、自分らしい生き方を!
「世界が混乱している今、何かやらなくてはいけないんじゃないか??」
なんて考えも浮かぶかもしれませんよね。
でも、それでもいいんです。落ち着いたままでいいんです。
どんな時代にあっても、ふと足を止めて考えてみる。
「自分は何を大切にしたいんだろう?」
自分の価値観を見出し、価値観の判断の中で自分ができることをやる、
ワタシ達は自分の内面を探るのが得意なはずです、だって内向型ですから(笑)。
自分らしくできることをやることで、周りの誰かを励ますことができるかもしれませんよ?
未来を、選びなおす自由
今回はマクロ的な観点で社会をみつつ
ミクロ的視点に立って「内向型のワタシ達」がこの時代をどう生きていくかを考えてみました。
歴史は繰り返される。でも、僕たちには選べる未来がある。
繰り返さないように選択し直すことが出来ます。
ワタシ達それぞれが、情報に惑わされず、小さくても“芯のある一歩”を踏み出すことで、
どんな時代でも、自分らしい人生を築いていくことができるはずです。
一緒にがんばって生きましょう!おぉーっ!(笑)
※2025年4月10日(日本時間)、アメリカのトランプ大統領は相互関税の90日間停止を発表。
これによりアメリカ・ダウ平均株価や日経平均株価は大きく回復しました。
ただ、「90日間停止」というのは、政府内でトランプ大統領に何とか相互関税を留まらせるため説得材料としてのモノかもしれませんので、このまま終わらせられるのかやはり相互関税は開始されるのか、予断は許さない状況です。
コメント