生産性を上げるとは、ボトルネックを解消すること
お世話になった大好きな先輩と久しぶりに会えることに。話のネタにと、彼が以前薦めてくれた書籍を慌てて読みました。
正確には、分厚い小説(の形式を取った実用書)版をお勧めされたんですけどねw。
本屋では鈍器のような分厚いに恐れおののき、迷わずその横にあったコミック版を手に取ったんですけどねww。
The GoalはThe Goalということで。
舞台は閉鎖に追い込まれる生産工場。
突然の通告で三ヶ月以内に建て直しを命じられた所長・新城 吾郎。
当然途方に暮れます。何の手立てもない。。。
そんな新城は偶然、出張の空港の待合で、留学先の大学教授ジョナに出会います。
生産性の科学者であるジョナは、新城との2,3の簡単な質問から、工場で在庫が増えていて、出荷も全体的に遅れていることを言い当てます。
企業の最大の目的は「利益を出すこと」
会社の目標(ザ・ゴール)を明確にした新城は、ジョナから
この目標を達成する為には、コストを下げることなく生産性を高めること
自分の頭で考えろ、とアドバイスをもらいます。
こうして新城(たち)の工場はこの危機をどう乗り越えるのかという物語が始まるのでした。
利益を出すために必要なことは「生産性を上げること」
この難局を乗り越える解決手法として、著者エリヤフ・ゴールドラットは「制約理論(TOC:Theory Of Constraints)」提唱します。
この”制約”とは”ボトルネック”のことです。
ビジネス用語での「ボトルネック」とは、全体の流れを遅くする「つっかえ」や「引っかかり」のこと。
瓶の中の水を全部だそうとすると、ドバっとでないのは、瓶の口の部分・ボトルネックが細いから詰まってドバッと出ない。。そうしたことからボトルネックというそうです。
要は、全体の処理の中で一番時間がかかっている部分を解消することが肝要なんだと説きます。
いくら高性能のマシンを導入してある部分の処理性能が上がったとしても、コストが下がったとしても、ボトルネックのところで処理が滞留がしたら、全体の生産能力が上がりませんよね。
TOC理論とは、ボトルネックの生産能力を基点として全体の生産能力を組み立てること
ざっくりTOC理論とは・・・
- ボトルネックの生産能力を基点とした上で、全体の生産能力を上げるよう最適化
- ボトルネックの部分はフルタイムで稼働するよう工夫
- 投入資材の欠品を予め除去したりして、ロスカットに注力しつつ、ボトルネックの補助資源を確保したりして負荷を下げる方法を準備
こうしたジョナのアドバイスを元に、新城や工場のメンバー達は考え、試行錯誤し、苦悩したりして新たに出てくる問題に向かっていきます。
わっ!こんな問題も出てきたんかぁ〜と物語が進む中で新城たちと唸ったり、考えたり、解決からのハイタッチしたり。登場人物や舞台が日本設定のコミック版だったので、読みやすかったです。この流れで、鈍器のような小説版(舞台は全米、新城 吾郎ではなくアレックス ロゴが所長)にも挑戦してみようかな。
コミック版だって、The Goal は The Goal です。
久しぶりの先輩に「いやぁ〜、オススメ本は大作でしたよぉ〜!」と胸張って伝えたいと思います(笑)
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