別に不幸な訳ではないが、幸せだとは言い切れない。
人にとっては「何を贅沢なことを言っているんだっ!(怒)」と言われそうですが、とはいえ、そんな人が多いのもまた事実でしょう。
こうしたポイントはやっぱしユーモアですね。それはだいそれたことでなくてもいい。ささやかでいい。お笑いの動画だったり、漫画だったり、本だったり、身近なももので自分を和ませる、その時間を積み上げていく、という地味なんだけど着実に効果のある重要な方法です。
さて今回は、和ませツール・本をご紹介します。
あなたは「生協の白石さん」という本が2000年代半ばに静かに流行ったことをご存知でしょうか。
当時はまだインターネット黎明期。今は当然のネット常時接続も、この時は当たり前ではありませんでした。そんな時代にあって、この本の主人公が著名な方ではない一般の人なのに流行った奇跡がこの本です。
この本は、非常にシンプルです。
学生と大学内の生協(コンビニ)の店員さん・白石さんとのやりとりが連なっているだけだからです。
「ひとことカード」という生協へのご意見・ご要望を学生が投函、白石さんが掲示板で答えるという形式です。
学生:
モビルスーツおいてください。
白石さん:
平和の維持を願う思い、当生協も持ち続けています。聞いたところモビルスーツは兵器のようなものとの事、生協としてはお断りせざるを得ません。
世情が変わり他の店で置き始めたとしても、当店は常に武装解除してお客様と向き合いたいものです。
自分にも身に覚えがあるような、学生の明らかないたずらなご意見書の数々に対し、
一つひとつ丁寧に、
ユーモアで機知に富んでいて、
かつ優しさに包まれていて、
そして誰も傷つけていない白石さんの切り返しの数々…。
クスッと笑えて、そんな優しい回答もあるんだという驚きもあり。
世の中にはこんなにすごい人がいるんだなぁと ちょっとした感動も味わえて
心温まる一冊です。
古い本(2005年)なので2021年現時点だと、セピア色に古くなった記事の内容(プロ野球の土橋選手とか。その当時でもベテランのいぶし銀の活躍した。)もありますが、白石さんの優しさは色褪せません。
心休まりたい時にちょっとしたユーモアを味わうために是非に!
コメント